MCUXpresso SDK
〜SDKの作り方〜


3月にMCUXpresso 開発環境がリリースされました。その中でも今回はMCUXpersso SDKの基本的な使い方を見ていきます。

MCUXpresso SDKは、旧フリースケール時代からKinetis Expertとして、SDK生成ツールやProcessor Expertの代替ツールとして以前からリリースされていました。

MCUXpresso SDKは、ペリフェラルドライバーやミドルウェア、スタック、RTOSなど、必要なソフトウェアコンポーネンツを選択して、自分だけのSDKを生成することが可能なツールです。

では、早速使い方を見ていきましょう。

MCUXpresso SDKの使い方

では、要点から

要点

要点は3つだけ。

  • MCUXpresso SDKは、SDKビルダーというWebベースアプリケーション
  • 設定項目は、4つだけ。
  • 自分の環境にあったSDKを生成

では、行って見ましょう。

MCUXpresso SDKへのアクセス

MCUXpresso SDKは、SDKビルダーというツールを使用します。このツールは、Webアプリケーションになっていて、サーバー上でSDKをビルドしてダウンロードする仕組みです。

SDKビルダーへのアクセスは、下記からアクセス可能です。

https://mcuxpresso.nxp.com/en/welcome

”SDKビルダー”をクリックして使用環境のコンフィギュレーションに進みます。

デバイスの選択(コンフィグレーション)

SDKビルダーを開くと、下図のような画面が立ち上がります。

まず、”Current Configuration”から、生成するSDKの構成をデバイス名やボードから基本構成を設定します。

+New Configurationをクリックします。

次に、使用するデバイスを選択するのですが、ボード名、デバイスの型番、キット(Kits)という項目から選択できるようになっています。

今回は、FRDM-K64を選択して見ましょう。BoardをクリックしてプルダウンリストからFRDM-K64Fを選択します。

参考
ボード名やデバイス名、Kit名の違いは、それぞれ必要になるデバイスのドライバやミドルウェア、更にはそのボード用のサンプルコードが含まれているかどうかの違いです。例えば、Kitには、FRDM-K64F+AGM01というキット名がありますが、これはAGM01というセンサーボードとのキットになっていて、センサーフュージョンSDKとセンサーフュージョンデモサンプルなどが取り込まれています。

ホストOS選択

ホストOSは、Windows/Linux/MacOSから選択可能です。自分のPC環境に応じて選択します。

ツールチェインの選択

ツールチェインは、様々な環境に対応しています。MCUXpresso IDEはもちろん、IAR EWARMやARM MDK Keilなど選択可能です。

ミドルウェアの選択

ミドルウェアは、CMSIS DSP、センサーフュージョンSDK(ISSDK)、USBスタック、ファイルシステム、ネットワークスタック、セキュリティ(暗号)、グラフィック(emWIN)、RTOS(FreeRTOS)と言ったミドルウェアが用意され、NXPマイコンと一緒に使用するデバイス(センサーやNTAGデバイス)のスタックやミドルウェアが選択できます。

SDKを生成する

あとは、自分の環境にあったSDKを生成するだけです。

“Go to SDK Builder”をクリックし、”Request Build”をクリックすると自分の環境にあったSDKが生成されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

MCUXpresso SDKはWebベースのアプリケーションで、SDK builderというツールで自分の環境や使用するデバイスにあったSDKを生成することができます。

使用方法も、クリックで選択するだけと直感的に使用することができて簡単にSDKを生成することが可能です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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