今回は、子供にも初めてのプログラミング学習として最適なお題にしてみました。
その名も、「初めてのLPCマイコン、Lチカプログラミング」です。
って、どこかの雑誌でも聞いたことありそうですが、初心者が無料で、手軽に、半導体ソフトウェア開発の現場で使われる環境で、プログラミング学習をしてみようという企画です。
マイコンを動作させるには、マイコンの仕組みを学ばなければいけませんが、そんな座学は面白くもないので、とにかくプログラムしてみて動かしてみようと思います。
とは言っても、何をするとどう動くのかくらいは、基本的な部分や重要なところは説明を加えていきます。
プログラミング環境の「準備編」と「サンプルコードの実行編」「プログラミング編」に分けて、3部構成でお届けします。
では、早速やって見ましょう。
コンテンツ
1 ボードの準備

今回は、手軽にマイコンに触れてみようと言うことで、LPCXpresso802を選んでみました。
このボードは価格が安く、LEDがたくさん載っていて、充分遊べるので、プログラミング初心者に最適なボードだと思います。
かと言って、実際の開発では使われないのかというとそうでもなく、逆に安いマイマンなので非常に需要が多いマイコンなのです。LPCXpresso802は、NXP社のLPC802というLPCマイコンが使われいます。

参考:NXP社LPC80x 製品ホームページ
このLPC802は、NXPの新しいマイコンラインナップに加わっていて、まだ電子部品サイトなどでは取り扱いしていないようです。
NXP社のウェブページから直接購入が可能です。
OM40000 LPCXpresso802ボード2 開発環境のダウンロード
NXP社が提供する統合開発環境(MCUXpresso IDE ver.10.2)は、コンパイルサイズの上限も無く、完全に無料で使用することが出来ます。
ホビーから実際の開発現場まで広く使われています。
MCUXpresso IDEページ



3 統合開発環境(MCUXpresso IDE ver.10.2)をインストール
ダウンロードしたMCUXpresso IDEをインストールします。
基本的には、”次へ”へと進んでいけば、インストール出来ます。ここでは、MacOS版のインストールで進めて行きます。
インストール




MCUXpresso IDEの起動
インストールしたMCUXpresso IDEをlaunchPadから起動します。

起動すると、ワークスペースというプログラム作業スペースのフォルダを選択します。最初は、デフォルトのままでも問題ありません。
今後、色々なデバイスやプログラムを作成する時に、フォルダーで分けて管理することが出来ます。



5 LPC802用SDKのダウンロード
MCUXpresso SDKは、最近ニューリリースがあり、LPC802に対応したSDKがリリースされました。
今回は、この新しいSDKを使用します。
MCUXpresso SDK ビルダーページ





以上でLPC802のMCUXpresso SDKパッケージのダウンロードは完了です。
5 SDKのインストール
これが、環境構築の最後のステップになります。
ダウンロードしたSDKは、Zipファイル形式になっているます。このZipファイルをMCUXpresso IDEの“install SDK’s”にドラッグ&ドロップするだけで、SDKを自動インストール出来ます。
まとめ
今回は、「初めてのLPCマイコン、Lチカプログラミング」と題して、開発環境の構築から紹介しました。実際に、開発の現場で使われている環境に触れて、LチカからNXP社のLPCマイコンを動かしてみましょう。
次回は、いよいよ実際にプログラムの実行をして行きます。お楽しみに。